【第1章】 第2話〜長い一日〜
2008.06.28
あまりにも突然な出来事に四音は目を疑った。
大きな物音とともに視界が暗くなったのだ。
後ろを振り向こうとした四音だったが、次に見た視界は草むらであった。
『ガルルルル…』
獲物を見つけたマザードラゴンは四音がほのかに気を取られている間に静かに近づいていたのだ。
「くぅ…」
呻き声をあげる四音。
不意打ちだったとは言え、仮にも自称熟練の剣士である四音が簡単に吹き飛ばされたのだ。
そのままゆっくりと近づいてくるマザードラゴン。
立ち上がろうと試みたが、どうやら軽い脳震盪を起こしたらしい。

『やばい…』
一歩一歩近づいてくるマザードラゴン。
このままでは誰にも気づかれずにこの物語が終わってしまう。
…いや、そんなことを作者が許すわけがない。
『どん!』
突然の大きな音とともにマザードラゴンが四音の視界から消える。
「四音!大丈夫!?」
駆け付けたのはラーラーであった。
逸早く何かを感じ取ったのは巫女の力か、幼馴染の付き合いからか。
息を切らして四音の元へと駆けよる。
マザードラゴンは火の海に包まれていた。
「うん…」
頷きはしたが、四音は真っ青な顔である。
息絶え絶えにラーラーに目を向ける。
このままではラーラーに看取られながら物語が終わってしまう。
…いや、そんなことを作者が許すわけがない。
「あれ?」
だが次の瞬間には視界が正常に戻っていた。
沙柚の力である。
「大丈夫?」
心配そうに四音を見つめる沙柚。
大きな物音に気づき、ブースト全開で駆け付けたのだ。
おかげで間もなく燃料が切れそうになっているのは誰も知るところではない。
「助かった!ありがとう!」
力を取り戻した四音はお礼を言いつつも、目はマザードラゴンを睨みつけていた。
その姿を見て、沙柚もラーラーも戦闘態勢に移行する。
一方ほのかはと言うと…
『やばい…ちょっと休憩のつもりが…』
四音が吹き飛ばされたのを目の当たりにしたほのか。
一番近くにいたはずだが、休憩していた場所が悪かったため林を廻って行かなければならないのだ。
『四音大丈夫かな…あのままやられちゃったりしてないよね…このままじゃ物語が終わっちゃう!』
…そんなことを作者が…いや、何でもありません。
久しぶりに全速力で走るほのか。
もう少しで林を抜けて四音が倒れていた現場に辿り着こうとしたその時…
「あっ!」
こんなタイミングで高価なアイテムが手に入るかもしれないメタリカが登場。
しかもこちらに気づいていないようだ。
『四音のバカー!』
ついつい追いかけたくなる気持ちを抑えつつ、仲間の命に優先順位を置く。
そのままメタリカを通り過ぎ四音の元へ急ぐほのか。
あれから何分たっただろうか。
四音たちはマザードラゴンと対峙していた。
と!その時突然マザードラゴンが遠吠えをする。
何事かと耳を疑う四音たち。
その数秒後、数匹のワイルドドラゴが現れた。
特に合図があったわけではないが、3人はそのタイミングで同時に攻撃を開始した。
息のあったコンビネーションを披露する。
瞬く間にワイルドドラゴはジューシーなお肉の塊へと変貌していく。
そのお肉を必死に拾うラーラー。マザードラゴンは眼中になさそうだ。
「ちょっと!私が回復できるからって必死になる方向が違うでしょ!」
さすがの沙柚も突っ込みを入れる。
気がつけばまたどこからともなくワイルドドラゴが現れている。
「キリがない…」
四音がボヤく。
「やっぱり私がいないとダメね」
3人が対峙しているマザードラゴンの後方、ちょうど挟み込むようにほのかが現れた。
まるで遅れて登場したおいしいヒーロー役である。
「何してたのさ!」
四音は少し怪訝そうな顔をしながらほのかに叫ぶ。
「四音がピンチだったから助けにきたんでしょ!」
せっかく全速力で走ってきたのだ。しかもメタリカすらスルーしてきたのに。
むっとして四音に返すほのか。
「喧嘩してる場合じゃないでしょ!目の前にブースト落としてくれそうな巨体がいるのよ!」
いつもは喧嘩など気にもしないラーラーだったが、さすがにお宝が絡むと違うようだ。

さすがに4人を相手にするのはマザードラゴンも歩が悪かった。
しかもほのかは後ろをとっているのだ。
徐々に弱っていくマザードラゴン。
最後はリーダー沙柚の超音波攻撃でジューシーなお肉の塊となった。
…そう、残念ながらブーストは夢で終わってしまったのだ。
「あ〜!巨体のくせに肉だけなんて!!」
ドロップ品に納得がいかないラーラー。
「やっぱりこんなもんよね…」
自分たちの運のなさに嫌気がさすほのか。
「痛かったのになぁ」
危うく物語が終わってしまうところだった四音。
「今日はバーベキューかしら?」
空気が読めていない沙柚。
…もちろんこれはわざとである。
暗い顔をした皆を元気づけようとした心配りだ。
さすがは癒し担当である。
長い一日が過ぎようとしている。
四音は自宅のベッドから天井を見上げていた。

『今日も高価なものは手に入らずか…』
一日を思い出しながらあの夢の実現が遠いことに溜息をつく。
『あ!そういえばポストに手紙が入ってたなぁ…誰からだろう?』
疲れた身体をベッドから起こそうとしたが、眠気には勝てなかった。
『明日読もう…』
深い眠りに誘われ、四音は夢の世界へと導かれていった。
第2話〜完
次回の物語をお楽しみに☆
See you next Story♪
大きな物音とともに視界が暗くなったのだ。
後ろを振り向こうとした四音だったが、次に見た視界は草むらであった。
『ガルルルル…』
獲物を見つけたマザードラゴンは四音がほのかに気を取られている間に静かに近づいていたのだ。
「くぅ…」
呻き声をあげる四音。
不意打ちだったとは言え、仮にも自称熟練の剣士である四音が簡単に吹き飛ばされたのだ。
そのままゆっくりと近づいてくるマザードラゴン。
立ち上がろうと試みたが、どうやら軽い脳震盪を起こしたらしい。

『やばい…』
一歩一歩近づいてくるマザードラゴン。
このままでは誰にも気づかれずにこの物語が終わってしまう。
…いや、そんなことを作者が許すわけがない。
『どん!』
突然の大きな音とともにマザードラゴンが四音の視界から消える。
「四音!大丈夫!?」
駆け付けたのはラーラーであった。
逸早く何かを感じ取ったのは巫女の力か、幼馴染の付き合いからか。
息を切らして四音の元へと駆けよる。
マザードラゴンは火の海に包まれていた。
「うん…」
頷きはしたが、四音は真っ青な顔である。
息絶え絶えにラーラーに目を向ける。
このままではラーラーに看取られながら物語が終わってしまう。
…いや、そんなことを作者が許すわけがない。
「あれ?」
だが次の瞬間には視界が正常に戻っていた。
沙柚の力である。
「大丈夫?」
心配そうに四音を見つめる沙柚。
大きな物音に気づき、ブースト全開で駆け付けたのだ。
おかげで間もなく燃料が切れそうになっているのは誰も知るところではない。
「助かった!ありがとう!」
力を取り戻した四音はお礼を言いつつも、目はマザードラゴンを睨みつけていた。
その姿を見て、沙柚もラーラーも戦闘態勢に移行する。
一方ほのかはと言うと…
『やばい…ちょっと休憩のつもりが…』
四音が吹き飛ばされたのを目の当たりにしたほのか。
一番近くにいたはずだが、休憩していた場所が悪かったため林を廻って行かなければならないのだ。
『四音大丈夫かな…あのままやられちゃったりしてないよね…このままじゃ物語が終わっちゃう!』
…そんなことを作者が…いや、何でもありません。
久しぶりに全速力で走るほのか。
もう少しで林を抜けて四音が倒れていた現場に辿り着こうとしたその時…
「あっ!」
こんなタイミングで高価なアイテムが手に入るかもしれないメタリカが登場。
しかもこちらに気づいていないようだ。
『四音のバカー!』
ついつい追いかけたくなる気持ちを抑えつつ、仲間の命に優先順位を置く。
そのままメタリカを通り過ぎ四音の元へ急ぐほのか。
あれから何分たっただろうか。
四音たちはマザードラゴンと対峙していた。
と!その時突然マザードラゴンが遠吠えをする。
何事かと耳を疑う四音たち。
その数秒後、数匹のワイルドドラゴが現れた。
特に合図があったわけではないが、3人はそのタイミングで同時に攻撃を開始した。
息のあったコンビネーションを披露する。
瞬く間にワイルドドラゴはジューシーなお肉の塊へと変貌していく。
そのお肉を必死に拾うラーラー。マザードラゴンは眼中になさそうだ。
「ちょっと!私が回復できるからって必死になる方向が違うでしょ!」
さすがの沙柚も突っ込みを入れる。
気がつけばまたどこからともなくワイルドドラゴが現れている。
「キリがない…」
四音がボヤく。
「やっぱり私がいないとダメね」
3人が対峙しているマザードラゴンの後方、ちょうど挟み込むようにほのかが現れた。
まるで遅れて登場したおいしいヒーロー役である。
「何してたのさ!」
四音は少し怪訝そうな顔をしながらほのかに叫ぶ。
「四音がピンチだったから助けにきたんでしょ!」
せっかく全速力で走ってきたのだ。しかもメタリカすらスルーしてきたのに。
むっとして四音に返すほのか。
「喧嘩してる場合じゃないでしょ!目の前にブースト落としてくれそうな巨体がいるのよ!」
いつもは喧嘩など気にもしないラーラーだったが、さすがにお宝が絡むと違うようだ。

さすがに4人を相手にするのはマザードラゴンも歩が悪かった。
しかもほのかは後ろをとっているのだ。
徐々に弱っていくマザードラゴン。
最後はリーダー沙柚の超音波攻撃でジューシーなお肉の塊となった。
…そう、残念ながらブーストは夢で終わってしまったのだ。
「あ〜!巨体のくせに肉だけなんて!!」
ドロップ品に納得がいかないラーラー。
「やっぱりこんなもんよね…」
自分たちの運のなさに嫌気がさすほのか。
「痛かったのになぁ」
危うく物語が終わってしまうところだった四音。
「今日はバーベキューかしら?」
空気が読めていない沙柚。
…もちろんこれはわざとである。
暗い顔をした皆を元気づけようとした心配りだ。
さすがは癒し担当である。
長い一日が過ぎようとしている。
四音は自宅のベッドから天井を見上げていた。

『今日も高価なものは手に入らずか…』
一日を思い出しながらあの夢の実現が遠いことに溜息をつく。
『あ!そういえばポストに手紙が入ってたなぁ…誰からだろう?』
疲れた身体をベッドから起こそうとしたが、眠気には勝てなかった。
『明日読もう…』
深い眠りに誘われ、四音は夢の世界へと導かれていった。
第2話〜完
次回の物語をお楽しみに☆
See you next Story♪
【第1章】第1話〜遅刻〜
2008.06.24
この物語は四音の日常を想像で描いています。
実際に行動した物語とは大きく食い違っているフィクションです。
登場人物は全員敬称を付けずに呼ばせて頂いています。
予めご了承下さい。
【第1章】
第1話〜遅刻〜
『眩しい・・・』
眠い目を擦りながら四音は朝の木漏れ日から逃げるように布団に頭を隠した。
しかし一度起きてしまった頭は活動を開始する。
自然と時計に目をやると針は午前11時を少し過ぎたところだ。
「やばい!寝すぎた!」
がばっと布団から飛び出しカーテンを開ける。
「昨日はちょっと狩りすぎたかな・・・」
ぶつぶつと独り言を言いながら遅い身支度を整える。
四音は前日に狩り仲間の沙柚と遅くまでバルル狩りをしていた。
今日は皆と狩りに行く約束をしているのだ。
約束の時間は午後2時。まだ時間は少しある。
遅い朝食はパンと玉子焼きに熱いコーヒー。
季節外れのクリスマスソングが流れる部屋で間もなく昼を迎えようとしていた。
モンスターから取れる様々なアイテムを集め、道行く人々に販売する。
強敵であるほど高価なアイテムが手に入りやすい。
四音はモンスター狩り専門の職業、剣士である。
毎日のように狩りに出かけ、高価なアイテムを求めている。
「遅い!」
待ち合わせの時間を20分程過ぎた時、とうとう内に溜めていた気持ちを発したのは四音と幼馴染のラーラーであった。
彼女は生まれた家柄、幼い時から両親に立派な巫女へと育てられてきた。
そんな彼女は両親の期待とは裏腹に20歳になった日を境に四音と共に冒険に出てしまったのである。
もちろんその計画を企てたのは四音である。
ラーラーと一緒にあの夢を叶えるために。
「本当だね・・・」
ぼそっと相槌をうったのは沙柚であった。
沙柚も昨日遅くまで狩りをしていた影響で、眠気が完全には覚めていなかった。
沙柚は四音が所属する〜お花の遊び場〜というリングのリーダーである。
元々は違うリングで一緒に活動していたメンバーだった。
ある日、四音から夢の話を聞き、その夢を追いかけるために別のリングを作ってくれたのである。
沙柚の力はリングの支えとも言える癒し。疲れた体を回復させる事が出来る特異体質であった。
「いつもの事でしょ」
日常の事になりつつある四音の遅刻。もう彼女は慣れていた。というより呆れ果てていた。
待ち合わせ時間より早く着いてしまったほのかはウィンドショッピングで時間を潰していた。 もう1時間は待っている。
彼女も元々違うリングで四音と一緒に活動していた。
夢の事は聞いていないが、仲の良かった沙柚がリングを作ったので一緒に移動してきたのだ。
露店でアイスクリームを買い時間を潰していたが、随分と前に食べきっていた。
多くの通行人が行きかうアップタウン。多くの露店が出店し朝から夜まで常に賑わっている。
待ち合わせ場所はアップタウンの南側にいるギルド商人の近く。いつもの場所だ。
誰も待ち合わせ場所を約束したわけではない。いつも約束は時間だけ。
それでもいつの間にかここに皆集まるようになっていた。
「ごめーん」
特に焦りもせずに詫びを入れながら四音が顔を見せた。
『やれやれ…』
誰も口にはしなかったが、呆れ顔は隠すつもりもなかった。

やっと約束をしたメンバーが集まったので、狩場の相談が始まった。
「最強の魔獣は先週倒したけど、サーロインだったよね」
残念そうに呟いたのはほのか。
「サーロイン出ただけいいじゃん!この前の半漁人なんて何も落とさなかったでしょ」
ラーラーにとってドロップがなかったモンスターの名前など覚える気もないようだ。
「半漁人って…」
四音は苦笑い。
「で、今日はどこへ行こうか」
やっと沙柚が趣旨へ戻す。さすがはリーダーである。
「古代生物が棲む森へ行かない?」
ラーラーから珍しくまともな答えが返ってくる。
「久し振りだね。マイマイ遺跡行くのって!マザードラゴン狩り!」
ほのかが笑顔で応える。
「よし!じゃあ今日はバオバブの森に行ってブースト狙いだね」
沙柚の一声で皆やる気満々の表情だ。
マイマイ遺跡に向かうのは実は久し振りではない。
いつもこんな感じで適当な事を言いつつ、狩場が決まっているのだ。
そもそも四音と沙柚は昨日もマイマイ遺跡でバルル狩りをしていたのだから。
マザードラゴンはバルルがいるもっともっと森の奥。
一向は颯爽と四音の飛空挺へと移動した。
「何だかジメジメしてるね…」
もうすぐマザードラゴンが棲む森も近くなり、太陽が深い森で隠され地面まで日が届いていない地へ足を踏み入れた一向。
嫌な顔をしながら四音は言った。
「ここで全滅しちゃったら誰も助けてくれないよね…」
ラーラーもブルーな気持ちになりつつあった。
「なーに暗い顔してるのよ!これからマザードラゴン探してブースト手に入れるんでしょ!」
いつもお花の遊び場を盛り上げるのは沙柚の役目である。
「そうよね!じゃあみんな手わけして探しましょうか」
四音もやる気を見せ皆に声をかけ最初にバオバブの森へと駈けて行った。

4方向に散らばりマザードラゴンを探す。
なかなかドラゴンは顔を出さない。
探し始めて1時間は過ぎただろうか。
『今日は会えないのかな…』
四音がそう思った時、何か近くで息を潜める気配に気づく。
当たりを見廻すが何もいない。
四音は鋭い感性で気配を探る。
手にしたレーザーブレードを構える。
『やばい…』
何かが聞こえた。確かに今、人の声がした。
『人?』
声のした方向を鋭く睨む。
「あ!」
四音が声を出す。
「なーんだ、ほのかかぁ。びっくりしたぁ…サボり発見!」

そう、そこに息を潜めていたのはマザードラゴンが見つからなく疲れて休んでいたほのかであった。
「サボりじゃない…ちょっと靴ひもがほどけていただけさ」
結局見つかってしまいつまらない言い訳をするほのか。
『ガサッ』
「え?」
第1話〜完〜
次回の物語をお楽しみに☆
See you next Story♪
実際に行動した物語とは大きく食い違っているフィクションです。
登場人物は全員敬称を付けずに呼ばせて頂いています。
予めご了承下さい。
【第1章】
第1話〜遅刻〜
『眩しい・・・』
眠い目を擦りながら四音は朝の木漏れ日から逃げるように布団に頭を隠した。
しかし一度起きてしまった頭は活動を開始する。
自然と時計に目をやると針は午前11時を少し過ぎたところだ。
「やばい!寝すぎた!」
がばっと布団から飛び出しカーテンを開ける。
「昨日はちょっと狩りすぎたかな・・・」
ぶつぶつと独り言を言いながら遅い身支度を整える。
四音は前日に狩り仲間の沙柚と遅くまでバルル狩りをしていた。
今日は皆と狩りに行く約束をしているのだ。
約束の時間は午後2時。まだ時間は少しある。
遅い朝食はパンと玉子焼きに熱いコーヒー。
季節外れのクリスマスソングが流れる部屋で間もなく昼を迎えようとしていた。
モンスターから取れる様々なアイテムを集め、道行く人々に販売する。
強敵であるほど高価なアイテムが手に入りやすい。
四音はモンスター狩り専門の職業、剣士である。
毎日のように狩りに出かけ、高価なアイテムを求めている。
「遅い!」
待ち合わせの時間を20分程過ぎた時、とうとう内に溜めていた気持ちを発したのは四音と幼馴染のラーラーであった。
彼女は生まれた家柄、幼い時から両親に立派な巫女へと育てられてきた。
そんな彼女は両親の期待とは裏腹に20歳になった日を境に四音と共に冒険に出てしまったのである。
もちろんその計画を企てたのは四音である。
ラーラーと一緒にあの夢を叶えるために。
「本当だね・・・」
ぼそっと相槌をうったのは沙柚であった。
沙柚も昨日遅くまで狩りをしていた影響で、眠気が完全には覚めていなかった。
沙柚は四音が所属する〜お花の遊び場〜というリングのリーダーである。
元々は違うリングで一緒に活動していたメンバーだった。
ある日、四音から夢の話を聞き、その夢を追いかけるために別のリングを作ってくれたのである。
沙柚の力はリングの支えとも言える癒し。疲れた体を回復させる事が出来る特異体質であった。
「いつもの事でしょ」
日常の事になりつつある四音の遅刻。もう彼女は慣れていた。というより呆れ果てていた。
待ち合わせ時間より早く着いてしまったほのかはウィンドショッピングで時間を潰していた。 もう1時間は待っている。
彼女も元々違うリングで四音と一緒に活動していた。
夢の事は聞いていないが、仲の良かった沙柚がリングを作ったので一緒に移動してきたのだ。
露店でアイスクリームを買い時間を潰していたが、随分と前に食べきっていた。
多くの通行人が行きかうアップタウン。多くの露店が出店し朝から夜まで常に賑わっている。
待ち合わせ場所はアップタウンの南側にいるギルド商人の近く。いつもの場所だ。
誰も待ち合わせ場所を約束したわけではない。いつも約束は時間だけ。
それでもいつの間にかここに皆集まるようになっていた。
「ごめーん」
特に焦りもせずに詫びを入れながら四音が顔を見せた。
『やれやれ…』
誰も口にはしなかったが、呆れ顔は隠すつもりもなかった。

やっと約束をしたメンバーが集まったので、狩場の相談が始まった。
「最強の魔獣は先週倒したけど、サーロインだったよね」
残念そうに呟いたのはほのか。
「サーロイン出ただけいいじゃん!この前の半漁人なんて何も落とさなかったでしょ」
ラーラーにとってドロップがなかったモンスターの名前など覚える気もないようだ。
「半漁人って…」
四音は苦笑い。
「で、今日はどこへ行こうか」
やっと沙柚が趣旨へ戻す。さすがはリーダーである。
「古代生物が棲む森へ行かない?」
ラーラーから珍しくまともな答えが返ってくる。
「久し振りだね。マイマイ遺跡行くのって!マザードラゴン狩り!」
ほのかが笑顔で応える。
「よし!じゃあ今日はバオバブの森に行ってブースト狙いだね」
沙柚の一声で皆やる気満々の表情だ。
マイマイ遺跡に向かうのは実は久し振りではない。
いつもこんな感じで適当な事を言いつつ、狩場が決まっているのだ。
そもそも四音と沙柚は昨日もマイマイ遺跡でバルル狩りをしていたのだから。
マザードラゴンはバルルがいるもっともっと森の奥。
一向は颯爽と四音の飛空挺へと移動した。
「何だかジメジメしてるね…」
もうすぐマザードラゴンが棲む森も近くなり、太陽が深い森で隠され地面まで日が届いていない地へ足を踏み入れた一向。
嫌な顔をしながら四音は言った。
「ここで全滅しちゃったら誰も助けてくれないよね…」
ラーラーもブルーな気持ちになりつつあった。
「なーに暗い顔してるのよ!これからマザードラゴン探してブースト手に入れるんでしょ!」
いつもお花の遊び場を盛り上げるのは沙柚の役目である。
「そうよね!じゃあみんな手わけして探しましょうか」
四音もやる気を見せ皆に声をかけ最初にバオバブの森へと駈けて行った。

4方向に散らばりマザードラゴンを探す。
なかなかドラゴンは顔を出さない。
探し始めて1時間は過ぎただろうか。
『今日は会えないのかな…』
四音がそう思った時、何か近くで息を潜める気配に気づく。
当たりを見廻すが何もいない。
四音は鋭い感性で気配を探る。
手にしたレーザーブレードを構える。
『やばい…』
何かが聞こえた。確かに今、人の声がした。
『人?』
声のした方向を鋭く睨む。
「あ!」
四音が声を出す。
「なーんだ、ほのかかぁ。びっくりしたぁ…サボり発見!」

そう、そこに息を潜めていたのはマザードラゴンが見つからなく疲れて休んでいたほのかであった。
「サボりじゃない…ちょっと靴ひもがほどけていただけさ」
結局見つかってしまいつまらない言い訳をするほのか。
『ガサッ』
「え?」
第1話〜完〜
次回の物語をお楽しみに☆
See you next Story♪
自己紹介
2008.06.18
ブログを再開しましたので、自己紹介からいきたいと思います!
2007年4月末にゼネピックオンラインというゲームをほぼ引退した状況になり、新しくゲームを探していた時に偶然見つけたのがエミルクロニクルオンラインでした。絵がすごく気に入って、ECOを見つけてすぐに体験プレイしちゃいました♪そのままハマって現在に至ります。
ゼネピック時代からのお友達、ララちゃんを強制的にECOに連れ込み今もずっと一緒に遊んでもらってますw
ECO歴は1年と2ヶ月くらいになりました。3つのリングに加入させて頂き、今は「♪お花の遊び場♪」というリングで凪ちゃんリーダーの元、楽しい毎日を送っています♪遊び場に加入したのが2007年の10月頃だったので(記憶が確かであればw)もう8ヶ月近くも遊んでもらってます☆感謝感謝♪
さっそく私の全6キャラクターを紹介します!

キャラ名:四音☆ (しおん)
職業:バウンティハンター
レベル:ベース99 / ソードマン50 / ブレイドマスター50 / バウハン37
特徴:銀髪と赤いリボン
四音のメインキャラ。もちろん最初に作ったキャラです。ECOの無料体験中に見たレベル85の職業服が気に入って作りました。今は職業服はタンスの中に入りっぱなしになっていますがw
無事にブレイドマスターもカンストして百鬼で暴れている毎日です☆今の目標は一閃を覚える事!日々わずかながらレベル上げに励んでいます♪

キャラ名:凛音☆ (りおん)
職業:ドルイド
レベル:ベース85 / ウァテス50 / ドルイド40 / バード1
特徴:おてんば紹介状とうさ耳
いつの間にか6キャラクターの中で2番手のレベルになってしまったドルイド。先日レベルが85になり職業服が着れるようになりました♪魔力は低いけど詠唱時間は早いので、羽要員として冒険に誘ってください♪羽の使い方が下手なのでよく皆さんに逃げられますがw

キャラ名:恋音☆ (れおん)
職業:トレジャーハンター
レベル:ベース80 / レンジャー50 / エクスプローラー10 / トレハン38
特徴:ピンクのおめかし紹介状とふさふさの耳あて♪
宝で一攫千金を狙ってトレハン作成!暇がある時はよく宝探ししているのに、当初の目的である一攫千金には巡り合えていません…。今は授業を覚えようと思ってます!まずはトレハンを40にして4つスキルをリザーブし…先が長そうですね><;

キャラ名:雪音☆ (ゆきね)
職業:セージ
レベル:ベース62 / ウィザード50 / ソーサラー20 / セージ28
特徴:空飛ぶ箒で魔女気分♪
攻撃系SUを作りたいと思い、巫女と迷った末に生まれた魔法使い。まだまだ弱いためソリッドオーラしか役にたたないのが残念…。いつかは夢の大魔法を使うべくクエストだけこなしてますw

キャラ名:鈴音☆ (すずね)
職業:トレーダー
レベル:ベース57 / マーチャント50 / トレーダー26 / ギャンブラー1
特徴:白い鞄の高校生もどきw
ほとんど戦ったことのない商人。生まれてからプルルを両手で数えられるくらいしか倒していませんw
基本はアップタウンで物売り担当しています。いつかは戦える商人へ…まだまだ先の話になりそうです><;

キャラ名:星音☆ (せいん)
職業:ガンナー
レベル:ベース55 / アーチャー50 / ストライカー10 / ガンナー23
特徴:まだ特徴らしい特徴がないですね…バレンタイン紹介状を使用する予定です!
一番最近に誕生した子。元々はアサシン目指してスカウト45まで上げていたのに、急に気が変わって作りなおしました。実はノービス歴が長くアーチャーに転職したのは49になってからw
アーチャーでレベル上げしたのはたったの1レベルでしたw
こんな6キャラで日々遊んでいます♪
名前が全部「○音☆」になっているので、どこかで見かけたらぜひ声をかけて下さいね!
ちなみに注意しておきますが、恋音は「れおん」です!「こいね」じゃないので間違えないように!!ね?沙柚ちゃん?w
それでは次回をお楽しみに☆
See you again♪
2007年4月末にゼネピックオンラインというゲームをほぼ引退した状況になり、新しくゲームを探していた時に偶然見つけたのがエミルクロニクルオンラインでした。絵がすごく気に入って、ECOを見つけてすぐに体験プレイしちゃいました♪そのままハマって現在に至ります。
ゼネピック時代からのお友達、ララちゃんを強制的にECOに連れ込み今もずっと一緒に遊んでもらってますw
ECO歴は1年と2ヶ月くらいになりました。3つのリングに加入させて頂き、今は「♪お花の遊び場♪」というリングで凪ちゃんリーダーの元、楽しい毎日を送っています♪遊び場に加入したのが2007年の10月頃だったので(記憶が確かであればw)もう8ヶ月近くも遊んでもらってます☆感謝感謝♪
さっそく私の全6キャラクターを紹介します!

職業:バウンティハンター
レベル:ベース99 / ソードマン50 / ブレイドマスター50 / バウハン37
特徴:銀髪と赤いリボン
四音のメインキャラ。もちろん最初に作ったキャラです。ECOの無料体験中に見たレベル85の職業服が気に入って作りました。今は職業服はタンスの中に入りっぱなしになっていますがw
無事にブレイドマスターもカンストして百鬼で暴れている毎日です☆今の目標は一閃を覚える事!日々わずかながらレベル上げに励んでいます♪

職業:ドルイド
レベル:ベース85 / ウァテス50 / ドルイド40 / バード1
特徴:おてんば紹介状とうさ耳
いつの間にか6キャラクターの中で2番手のレベルになってしまったドルイド。先日レベルが85になり職業服が着れるようになりました♪魔力は低いけど詠唱時間は早いので、羽要員として冒険に誘ってください♪羽の使い方が下手なのでよく皆さんに逃げられますがw

職業:トレジャーハンター
レベル:ベース80 / レンジャー50 / エクスプローラー10 / トレハン38
特徴:ピンクのおめかし紹介状とふさふさの耳あて♪
宝で一攫千金を狙ってトレハン作成!暇がある時はよく宝探ししているのに、当初の目的である一攫千金には巡り合えていません…。今は授業を覚えようと思ってます!まずはトレハンを40にして4つスキルをリザーブし…先が長そうですね><;

職業:セージ
レベル:ベース62 / ウィザード50 / ソーサラー20 / セージ28
特徴:空飛ぶ箒で魔女気分♪
攻撃系SUを作りたいと思い、巫女と迷った末に生まれた魔法使い。まだまだ弱いためソリッドオーラしか役にたたないのが残念…。いつかは夢の大魔法を使うべくクエストだけこなしてますw

職業:トレーダー
レベル:ベース57 / マーチャント50 / トレーダー26 / ギャンブラー1
特徴:白い鞄の高校生もどきw
ほとんど戦ったことのない商人。生まれてからプルルを両手で数えられるくらいしか倒していませんw
基本はアップタウンで物売り担当しています。いつかは戦える商人へ…まだまだ先の話になりそうです><;

職業:ガンナー
レベル:ベース55 / アーチャー50 / ストライカー10 / ガンナー23
特徴:まだ特徴らしい特徴がないですね…バレンタイン紹介状を使用する予定です!
一番最近に誕生した子。元々はアサシン目指してスカウト45まで上げていたのに、急に気が変わって作りなおしました。実はノービス歴が長くアーチャーに転職したのは49になってからw
アーチャーでレベル上げしたのはたったの1レベルでしたw
こんな6キャラで日々遊んでいます♪
名前が全部「○音☆」になっているので、どこかで見かけたらぜひ声をかけて下さいね!
ちなみに注意しておきますが、恋音は「れおん」です!「こいね」じゃないので間違えないように!!ね?沙柚ちゃん?w
それでは次回をお楽しみに☆
See you again♪
ブログオープン!
2008.06.17
